支える為の嘘

「あんたの旦那は、浮気すんの?」

職場の高齢者施設で、よくおしゃべりをするお年寄りが、不意に聞いてきた。
不意打ちの質問に、笑っていたら、
聞いた本人も、楽しくなって、
「あはは」と笑っていた。

「旦那が居るだけ良いよね」と、せつない言葉が続いた。

いつも明るいこの方は、少し前に、旦那さんの葬儀に行っていた。
物忘れがあって、定まらない記憶を、言葉を変えて確認している。

「お父さん、生きているよね?げんき?」
葬儀の後から、以前は聞かなかったことを面会の度に、家族に聞くようになったという。
はじめは事実を伝えていたけれど、その度、わんわん泣いて、悲しみ落ち込んだ。
家族は決めた、次に聞かれたら「お父さんは生きている」と伝えることにした。

 

祖父は、わたしが幼い頃に、ガンを患い亡くなった。
病院と家族は、祖父へ病名を告げなかったと、あとで聞いた。
そういう時代だったのだろう。

家族の支え方、考え方は、家族によっていろいろだ。

老人ホームで働きながら、お年寄りの心の支えは、やっぱり家族なのだと強く思う。

 

わたしはアトピーと乳がんを経験して、家族の支えがあったから、今があることに感謝している。

どんな時も、支え、支えられる、家族の関係が本当に大切です。

 

(更新日: 2017-09-11)

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朋子
れのあ顧問管理栄養士(非常勤) 乳がんとアトピーを経験しました。 がんサバイバーとして2010年ホノルルマラソンへ参加した時に、同じくホノルルマラソンに参加していた笛木紀子さんと出逢い、アトピー改善のためにれのあへ通い始めました。 れのあ式を取り入れてみると自分の体が変化していくのが楽しくて、れのあの変化に着いていくことに毎回ワクワクしています。 がんもアトピーも体験した自分は結婚は無理だとあきらめていたのに結婚でき、心穏やかに過ごせる日々に感謝しています。 ふだんは高齢者施設(http://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/movie316.html)で管理栄養士として働いています。
アトピーくらぶ れのあ