祖母との思い出

幼い頃、祖母曾祖母がいた

祖母のことは、おおきいおばあさん、曾祖母のことは、ちいさいおばあさんと呼んでいた
ふたりは小さなお家でふたりで暮らしていた
私は週末、泊まったり、遊びに行ったりしていた
時々、近所のおばあさんが集まって、お昼を食べたり、おやつを食べたりした

ある日、ちいさいおばあさんが入院した
父とお見舞いに行った帰り、外から病院を見ると、3階位の病院の窓越し、おばあさんふたりで手を振っていた

あっ、おばぁちゃんだ!
幼かった私も、病院の外から手を振った

小さな体の、ふたりのおばあさんが、手を振っていた光景を、私はずっと忘れていなかった

大人になった今、思い出すと、心がきゅっとなる

おばあさんが孫を思ってくれていた気持ちに、とてもかなわないやと思う

だから、今、介護施設で出会うお年寄りが愛おしいのだろう
自分が大切に思われていたように、私もそうしたいと思う
祖母や曾祖母の手を握ることは、もう出来ないけれど、やさしさを残してくれた

私は、乳がんアトピーを経験した
その経験を生かして、同じように病を抱える人をサポートする道を選んでいる人もいる
そちらに、後ろめたいような気持ちがずっとあった
病の経験を生かさなければいけない、私は出来ていないと、思っていた

認知症は治らないと言われる、治らないばかりが、どんどん進行すると言われる
認知症に限らず、どこかで聞いたことがあるフレーズだ

認知症を治す進行を遅らせるためには、なぜそうなるかを知る必要がある

私は、どちらかというと、お年寄りのサポートをしたい
とっくにしているのだけど、しっかり経験を生かしていて、なんだかんだ安心したのです