
職場の高齢者施設のお話しです
施設で暮らすお年寄りの多くは、外へ出掛けることがありません
家族が面会にきた時に外を散歩したり、たまに病院へ通院したり、地域のお祭りへ遊びに行ったりはするけれど、それは限られた人です
先日、わたしの顔を見るなり、田んぼ行くのか?あそこの田んぼだろ?
もう、椅子から立ち上がることもなく、座って生活していたおばあさんが、椅子から立ち上がりました
いつもと違った行動に、スタッフも驚いて、カラダを支えながら、歩くような、抱えられるような感じで、近くのソファーまで行きました
しばらくソファーに座っていると、スゴく笑顔で、いつもより聞き取れる言葉で、たくさんお話しをしてくれるから、その様子を見ているだけで、嬉しくて楽しくて、わたしも笑顔が止まらなかった
昨日、車椅子に座って外を散歩してきたら、気持ち良かったのかな、スゴい笑顔で山を見てきたと教えてくれたと、スタッフが教えてくれました
病院へ行くこともなくて、あまり外に出ていなかったお年寄りでした
認知症の診断がある、小柄な可愛らしいおばあさんです
その話を聞いて、ハッとしました
ちょっとだけ、外の空気を感じること
ちょっとだけ、お散歩すること
ちょっとだけ、いつもと違う場所へ行くこと
大事なことを忘れちゃっていました
夏は暑すぎるから、寒くなると風邪を引いたらどうするのと、外へ出ないままに1年が過ぎていく
認知症になる前、田舎暮らしの頃は、山へ行き田んぼへ行き、暑くても寒くても働いてきた人だから、100歳近くなっても元気なのだろう
自然から離れた生活の今、いろいろ考えてしまう
いろいろ感じて考えながら、今の時代を健康に生きていく方向へ、進んでいきたいと思う
(更新日: 2018-10-26)


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