がんばる105歳

職場の高齢者施設で生活している、105歳の方が、昨年の秋頃、急に食事を食べなくなりました

 

気丈な方で、お粥や刻んだ軟らかい食べものは嫌だと言い、食べさせてもらうことも、首を振って嫌がりました

 

でも、何か食べてもらいたくて、何か飲んでもらいたくて

 

好きな果物なら食べるかな
好きなお寿司なら食べるかな
みかんと、マグロは、食べたよ
小さなお饅頭を食べたよ
あれを食べた、これを飲んだ…
今日は美味しいと言ったよ

 

ろうそくの炎を命と例えたら、その炎は細く細く、何かの拍子にっと消えてしまいそうなことを、誰もがわかっていました
105歳の炎です、もう十分であろうこともわかっていました

 

食事の時間になると、いつも隣に誰かが座って、声をかけていまし
気丈なその方がお口を開けて、私たちがお手伝いするスプーンを、受け入れてくれる様になっていました

 

嬉しいような寂しいような、時間がゆっくりと経過していきました

 

新しい年を迎える頃、また、ご自分で食事を食べられるようになりました

 

生のみかんより、缶詰めのみかんを好むようになりました

 

ご飯の粒よりも、粒のないムース状のお粥を好むようになりました

 

ゼリーなんて大嫌いだったけれど、今は美味しいとおっしゃっいま

 

105歳の秋、食べられなくなったのは、食べられるものが変わったからでした

 

生命力の強さに驚き、励まされています

 

身寄りがないその方は、ここにいるみんなが家族だと言います

 

職員はその方より、みんな年下だけれど、おとうさん、おかあさんと、親しみを込めて呼ばれています

 

長生きの秘訣は何ですか?と尋ねると
何でも食べること」(←と言うけれど、実際は好き嫌いがけっこうある)

 

みんなに感謝すること」(要望も多いけれど、ありがとうを何度も言っている)

 

こういう気持ちで、生きることが大切なのだと、教えてもらっています

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朋子
れのあ顧問管理栄養士(非常勤) 乳がんとアトピーを経験しました。 がんサバイバーとして2010年ホノルルマラソンへ参加した時に、同じくホノルルマラソンに参加していた笛木紀子さんと出逢い、アトピー改善のためにれのあへ通い始めました。 れのあ式を取り入れてみると自分の体が変化していくのが楽しくて、れのあの変化に着いていくことに毎回ワクワクしています。 がんもアトピーも体験した自分は結婚は無理だとあきらめていたのに結婚でき、心穏やかに過ごせる日々に感謝しています。 ふだんは高齢者施設(http://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/movie316.html)で管理栄養士として働いています。
アトピーくらぶ れのあ