ありがとうがやさしかった

「ありがとう」のひと言が
胸に染みる出来事でした

 

99歳のおばぁさん
足の骨折がわかって
手術はせずに温存治療を選択された

 

足の痛みから
トイレへ行かなくなった
ご飯を食べなくなった
お水もいらないと首を振った
脱水症状で入院

 

家族は、施設に戻りたいと願い、しばらくして退院となりました

 

数ヵ月後は、100歳のお誕生日
そこへ届かないかもしれない
今は、1日、1日、生きることをしっかり支えよう

 

家族は
100歳のお誕生日を迎えさせてあげたいから、
毎日、食事を食べさせに来ます
と、宣言した

 

宣言通りに、こちらが心配になるくらい、本当に毎日、おばぁさんへ食事を食べさせに来ました

 

あれから、1ヶ月と少したちました

 

ベットで寝たきり状態だったおばぁさんは、車椅子に座って、食事を食べられるようになりました
体調が良いときは、なにくわぬ感じで、自分でも食べていて驚かされます

 

今日はどうかなぁ
おばぁさんのお部屋をのぞいたら
家族が食事のお手伝いをしていました

 

「さっきは、自分でスープを飲んだのよ」

 

家族が嬉しそうに教えてくれました

 

ふと、おばぁさんが目を大きく開いて、わたしの方へぐいっと顔を寄せてきました

 

目を合わせ
ものすごい笑顔とやさしい声で
「ありがとう」と、聞こえてきました

 

不意打ちでした
99歳のおばぁさんの
やさしい
やさしい笑顔

 

「ありがとう」

 

やさしい声を聞いたとたん
グッときてしまった
少しだけ、涙が出たかも

 

この笑顔が見られた
なんて、ありがたいことだろう
幸せな仕事をしているなぁと、改めて思う

 

こちらこそ、ありがとうです
と伝えたら、家族から
こちらこそありがとうですよ…

 

ありがとうの往復が止まらない
ありがとうと、言い合える
ありがたい時間でした

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朋子
れのあ顧問管理栄養士(非常勤) 乳がんとアトピーを経験しました。 がんサバイバーとして2010年ホノルルマラソンへ参加した時に、同じくホノルルマラソンに参加していた笛木紀子さんと出逢い、アトピー改善のためにれのあへ通い始めました。 れのあ式を取り入れてみると自分の体が変化していくのが楽しくて、れのあの変化に着いていくことに毎回ワクワクしています。 がんもアトピーも体験した自分は結婚は無理だとあきらめていたのに結婚でき、心穏やかに過ごせる日々に感謝しています。 ふだんは高齢者施設(http://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/movie316.html)で管理栄養士として働いています。
アトピーくらぶ れのあ