乳がんとアトピーを経験した管理栄養士・朋子のブログ

    手を繋ぐ

    職場の高齢者施設には、
    いろいろな病や障がいのあるお年寄りが生活をしています。

    少し前は歩いたり、ご飯をご自分で食べていたお年寄りが、
    病の進行と共に、お顔の表情から足先まであれよあれよと
    硬くなって動けなくなってしまうことがあります。

    意識はあるのに、言葉が出なくて思いを伝えられない、
    身振り手振りで表現することも出来なくなっていく日々は、
    本当に不安な日々と思います。

    今、まさにそういう日々を過ごされているお年寄りは、
    全身が緊張されて、悲しげな不安な目をされているように見えます。

    お元気だった頃は、けっこう毒舌家で、手や体に触れることは嫌がられたおばあさん
    今は不安そうで悲しげな目が合うと、思わず動かなくなった手を両手で触ったり、
    首の後ろを温かい手のひらで触れてしまいます。
    おばあさんに触れていると、ふっと身体の緊張が抜ける感覚を
    感じるときがあるのです。

    大人になってからは手を繋いだり、身体に触れたりする機会は少なくなるけれど、
    手を繋いだり、身体に触れること、人のぬくもりや温かさを感じると、
    ほっと安心しますね。

    栄養士のお仕事をして、こちらの職場で働いているけれど、
    お年寄りがほっと安心出来る人間でいたいなぁと思っています。

    便秘のこと

    わたしは、過去2度乳がんを患いました。
    はじめての時は、ある日突然にそれがやって来たように思ったけれど、
    どちらの時も、そうなるまで体調が良くなくて、
    特に腸がサインを出していたなぁと、今は思います。

    ひどく便秘でした。

    今は、1日出ないときがあると、気持ちが悪くなったり、
    お腹、特に腰がギクーンと痛くなります。
    便秘の時は、腰痛になることも2度目の乳がんを患った後に気が付きました。

    体調のバロメーターは、人それぞれと思います、
    わたしの場合は、腸の調子が良いと、体調が良いのです!

    そして、腸の調子は、やっぱり食べた物の結果であることを身体が教えてくれていて、
    食べた時の状況、慌てて食べたのか、ゆっくり食べたのかも影響していて、
    玄米ご飯を食べていても、
    慌てて食べた後は、腸の調子がイマイチよくありません。
    思ったような便の便りが来ないと、
    あぁ、ゆっくり噛んで食べていなかったなぁと思うのです。

    以前宣言していた、ファスティングは、来週、
    5月初旬から開始することに決めました。

    どんなお便りが来てくれるのかな、身体の変化は楽しみです!

     

    顎の長いおじいさん

    職場の高齢者施設顎の長いおじいさんがいます。

    おじいさんは、手先は器用で力もあって、
    スプーンで食べ物をお口へ運ぶことが出来るけれど、
    ごくんと飲み込むことは私達のようにスムーズに出来ません。
    長い顎に食べ物をため込んでしまいます。
    何度も何度も、ごくんと飲み込む動きを繰り返して、
    やっと食べ物も飲み物も少しずつ飲み込んでいきます。

    肺炎を起こして、入院をしてから食べられなくなってしまったこと。
    何とかして、ミキサーではなくて、
    入院前のような少しでも形のある食べ物を食べてほしいこと。
    このまま諦められなくて…
    家族の願いを聞きました。

    おじいさんは、90代です。
    もう年だからとか、思うお家もあるけれど、
    おじいさんの家族は、違いました。

    おじいさんの家族の願いを叶えるため、訪問の歯医者さんに相談したところ、
    お口の中を毎日、アイスマッサージすることになりました。
    おじいさんは、はじめおっかなびっくりスタッフにやってもらっていたけれど、
    凍らせた小さなスポンジブラシを使って、棒付きキャンディーを舐めるように、
    今は自分でお口のマッサージをしています。

    食事中、お隣の食事の缶詰のみかんを指さしながら、
    言葉はなく、こちらをじっと見つめてきました。

    あれは何?と言っているのか…
    うまそうだな…
    きれいな色だな…
    みかん食いたいな…
    俺にはないのか…

    みかんですよと伝えると、頷いていました。
    本当は何を伝えようとしたのかな、想像が膨らむばかりです。

    家族もスタッフもおじいさんを応援していますから、いっしょにがんばろう!!

    ニュース

    大きな地震が起きましたね。

    職場の高齢者施設認知症と言われているおじいさんが、
    地震のニュースが始まるとテレビの目の前まで歩いていって、
    食い入るように見ていました。
    こんなにテレビをじっと見ている姿は、はじめてでした。

    それを見ていた、いつも一緒に生活をしているもうひとりのおじいさんも、
    おじいさんの横へ歩いていって、テレビの目の前で立ち止まっていました。

    「地震が起きたのか?」
    「誰かしんだんかね?」

    おじいさん同士で心配そうに会話をしていました。

    ひとりのおじいさんは、福島の地震のあと家族で関東へ引っ越し来て、
    こちらの施設で生活をしています。
    時々、「地震はおっかねぇぞ」と言ったり、
    ふるさとの福島にはいつ帰れるのかを聞いています。

    でも、お年寄りは、
    いちばん怖いのは、戦争だよと教えてくださいます。

    いまは、平和でよかったとおっしゃいます。

    地震がおさまり、平和な時代が続いていくこと、
    祈ります。

    思い出

    先日、107歳で命のおわりを迎えたおばあさんお孫さんが施設を訪ねられて、
    お孫さんとスタッフでおばあさんの思い出話をしました。

    本当に、楽しかった思い出しかなくて、
    おばあさんの声が聞こえないことが、とてもさびしくなりました。

    スタッフのお話の中、2011年の震災のあった夜、大きな余震が起きたときに、
    そこのフロアでただひとり、おばあさんがお部屋からトコトコ歩いて
    出てきたお話が印象に残りました。
    100歳を過ぎていたおばあさん、その時はしっかり歩いていたそうで、
    「地震やねん!」
    とおっしゃる姿が、はっきりと想像出来ました。

    さいごにお話しされた、お孫さんの言葉も印象に残りました。

    「さいごまでいっしょに暮らしたい思いがあったので、
    施設への入所は、すごく悩みました。
    でも、家族とおばあさんが喧嘩になってしまうことが多くなって、
    お互い辛くて、おばあさんの話しを聞いてあげられなくて…
    施設のみなさんがおばあさんの話しをたくさん聞いてくれて、
    とてもしあわせな、さいごだったと思っています。」
    と、すこし涙を浮かべていました。

    お孫さんは、施設へおばあさんを入所させたこと、後悔があったのかもしれません。

    いろいろな理由で、お年寄りは施設に入所されます。
    家族、お年寄り、スタッフまでも、
    おわりに、あぁ、しあわせだったと思える、そんな場をつくっていく
    大切なことを気付かせてもらいました。