お年寄り

早寝早起きは元気になる

職場の高齢者施設では、時折、新しく入居されるお年寄りをお迎えします

 

入居されてから、お年寄りがぐんぐん元気になることがありました

 

そんな変化を不思議に思っていたら、家族から教えてもらいました

 

お家にいたときは、遅くまで起きていて夜更かしだったのよ

 

中々寝付けなくて、睡眠導入剤を処方してもらっていた

 

足腰痛くてしょうがなくて、痛み止めをよく飲んでいた

 

食欲がなくて、いつも元気がなかった

 

入居されると、多くのお年寄りが、夜8時には、ベットで横になっています

 

朝は、日の出前に、目を覚ましている方が多いと聞きます

 

家族から、お薬を減らしてあげたいと希望があって、睡眠導入剤は飲まないことになりました

 

痛み止めは、どうしても痛いときに飲むようになりました

 

時々、お家に帰ると、お年寄りの変化に家族が気付いたそうです

 

もりもり食べて、8時過ぎると、自分でお布団に入るようになりました

 

長年の悩みだった、腰の痛みは、不思議となくなりました

 

顔色が良くなって、元気になりました

 

早寝早起は、からだに良いんだなぁと感じていますと、家族からお話がありました

 

はじめましての頃よりも、表情がやわらかく、にこっとされたときのお年寄りの笑顔に、わたしも癒やされています

 

お薬を飲まないと、眠れないかもしれない…
お薬を飲まないと、痛みが出るかもしれない…

 

お薬を飲むことで得られる痛みの緩和と安心感
飲まないと決めてからの揺れる気持ち
薬に頼らなくなってから感じた、清々しい健康観

 

自分の経験と、目の前のお年寄りの姿が鏡のように感じました

私は誰なのだろう

富山生まれのお年寄りがいる
施設に来る前、がん治療の後遺症で髪が生えなくなったという
数年前、転んで骨折して入院した、しばらくは脚を痛がっていた

 

けれども、90代半ばを過ぎ、元気に暮らしている

 

今も、富山で暮らしている話をしてくれる
この方のやさしい声が大好きです

 

出会ったばかりの頃は、硬かった表情が、今は、笑顔で迎え入れてくれる

 

こちらのお年寄りにとって、わたしは誰なんだろう
ご近所さん? 親戚? 友達?
こんなに笑顔になって、お話しが止まらなくなる

 

認知症のこの方、嫌なことは嫌だと怒る
楽しくなると、あははと笑う
挨拶すると、優しくほほ笑む
とても素敵なお年寄りです

 

おしゃべりが出来るお年寄りは、食べることも出来る方々が多いように感じます

 

だから、今日も話に花が咲くと、ホッと安心します

 

 

100歳を越えたお年寄りの、看取りの時が近くなり、毎日、ピリッとした緊張感があります
看取りが終わるとき、お年寄りの命の終わりを示します

 

穏やかな変わらない毎日と、看取りのお年寄りがいるとき、同じような感覚で過ごすことは難しい

 

だからこそ、日々、身体と心を整えて、しっかりと生活していきた

子どもを見つめるお年寄りの目は温かい

お盆の期間中、職場の高齢者施設は、にぎやかでした

 

いつも面会にくる息子さんや娘さんが、夏休み中のお孫さん、ひ孫さんと一緒に面会に来ていました

 

小さな子ども達をみるお年寄りの目が、とても柔らかくてやさしい

 

その子ども達は、1年、1年、成長していて、大きくなりましたね、なんて会話をよくしています
迎えるお爺さんの方は、歩けなくなったり、話さなくなったりしているけれど、ベッドに寝ているお爺さんをみて

 

「じいじい、いいこ、いいこ、してあげるね」
お孫さんの行動に、寝ていたお年寄りは、目をパチクリさせました

 

きっと、お孫さんは、いいこ、いいこしてもらっていたのだろうなぁ

 

夏休み中に、入所している、じいじやばぁばに会いに来てくれる子ども達に会うことが、いつも楽しみです

 

私自身も、これから夏休みをもらいます
帰省して、姪たちに会うことが楽しみです

 

私たち家族は、年々、楽しい家族になってきました

 

それぞれが、遠慮がなくなり、思うように暮らし、たまに会える時間を大切に感じています

 

家族と夏休みを、楽しく過ごしてきまーす

 

サイダーは、お年寄りのごちそう

いつも
最高齢106歳のお年寄りが
2人並んで座っています

 

ふたりの後ろ姿を眺めると、何とも言えない気持ちになります

 

106年生きてきた人の佇まい

 

そのおふたりが、梅雨入りした頃から、元気がなくなっていて、心配しています

 

「ご飯食べたくなーい」
「寝かせておいてー、寝ていたいよー」

 

そりゃそうだよね…

 

「これ、お婆さんの好物だから飲ませてほしい」

 

三ツ矢サイダーを、家族が持ってきました

 

たまたま見たテレビ番組で、三ツ矢サイダーは130年の歴史があると知りました

 

ごはんは食べなくても、サイダーは、飲むという
サイダー飲んでいるから、おなかいっぱいで、ごはんは食べられない

 

それもいいのだろう

 

106歳なんだもん

 

懐かしいサイダー

 

大好きなサイダー

 

家族のサイダー

 

でも、やっぱり、1日でも、ながく生きてほしい

 

もう一口だけ食べよう
これだけ食べて寝ましょう

 

そんな会話を毎日、誰かがしている声が聞こえてきます

 

この夏を乗り越えよう

 

お年寄りを支える、私たちも、夏バテなんてしてられない、がんばらなくちゃね

大正生まれのお年寄りのこと

大正 昭和 平成 令和
4つの時代を生きるお年寄りがいます

 

職場の高齢者施設では、先日、お誕生日を迎えて、106歳になられた方がいます

 

大好きなマグロの握り寿司を美味しそうに頬張って
ありがとうー
バンザーイと両手をあげて元気な姿を見せてくれました

 

お話しをしたり
ご飯を食べたり
歩いたり
ご自分で何でもしていた方が
歩かなくなって
ご飯を食べなくなり
お話しをしなくなっていく

 

そういう変化は、辛いというより、何とも言えない淋しさを感じることがあります

 

この頃、ベットにいる時間が増えた大正生まれの方もいます
挨拶をして、声を出してもらう体力気力を使わせてしまうことも躊躇しながら、お顔を見に行くと
「おはよう」って、不意打ちに声をかけてもらった
傍にいたスタッフも、急に挨拶する声を聞いたから、驚いて笑っていた

 

声が出なくても、目を合わせて、にこーっと笑顔をみせてもらうこともある

 

手を握るとき、ギューッと握り返して力強さをみせてくれる

 

大丈夫だよ
ここにいるよと教えてもらっているようです

 

お年寄りが変化していくことは、自然なことと教えてもらっている
お寿司を頬張る106歳の方もいれば、そうじゃない方もいる
変わっていくけれど、ひとつの命にかわらない

 

お年寄りから、たくさんの優しさを教えてもらっています