お年寄り

子どもを見つめるお年寄りの目は温かい

お盆の期間中、職場の高齢者施設は、にぎやかでした

 

いつも面会にくる息子さんや娘さんが、夏休み中のお孫さん、ひ孫さんと一緒に面会に来ていました

 

小さな子ども達をみるお年寄りの目が、とても柔らかくてやさしい

 

その子ども達は、1年、1年、成長していて、大きくなりましたね、なんて会話をよくしています
迎えるお爺さんの方は、歩けなくなったり、話さなくなったりしているけれど、ベッドに寝ているお爺さんをみて

 

「じいじい、いいこ、いいこ、してあげるね」
お孫さんの行動に、寝ていたお年寄りは、目をパチクリさせました

 

きっと、お孫さんは、いいこ、いいこしてもらっていたのだろうなぁ

 

夏休み中に、入所している、じいじやばぁばに会いに来てくれる子ども達に会うことが、いつも楽しみです

 

私自身も、これから夏休みをもらいます
帰省して、姪たちに会うことが楽しみです

 

私たち家族は、年々、楽しい家族になってきました

 

それぞれが、遠慮がなくなり、思うように暮らし、たまに会える時間を大切に感じています

 

家族と夏休みを、楽しく過ごしてきまーす

 

サイダーは、お年寄りのごちそう

いつも
最高齢106歳のお年寄りが
2人並んで座っています

 

ふたりの後ろ姿を眺めると、何とも言えない気持ちになります

 

106年生きてきた人の佇まい

 

そのおふたりが、梅雨入りした頃から、元気がなくなっていて、心配しています

 

「ご飯食べたくなーい」
「寝かせておいてー、寝ていたいよー」

 

そりゃそうだよね…

 

「これ、お婆さんの好物だから飲ませてほしい」

 

三ツ矢サイダーを、家族が持ってきました

 

たまたま見たテレビ番組で、三ツ矢サイダーは130年の歴史があると知りました

 

ごはんは食べなくても、サイダーは、飲むという
サイダー飲んでいるから、おなかいっぱいで、ごはんは食べられない

 

それもいいのだろう

 

106歳なんだもん

 

懐かしいサイダー

 

大好きなサイダー

 

家族のサイダー

 

でも、やっぱり、1日でも、ながく生きてほしい

 

もう一口だけ食べよう
これだけ食べて寝ましょう

 

そんな会話を毎日、誰かがしている声が聞こえてきます

 

この夏を乗り越えよう

 

お年寄りを支える、私たちも、夏バテなんてしてられない、がんばらなくちゃね

大正生まれのお年寄りのこと

大正 昭和 平成 令和
4つの時代を生きるお年寄りがいます

 

職場の高齢者施設では、先日、お誕生日を迎えて、106歳になられた方がいます

 

大好きなマグロの握り寿司を美味しそうに頬張って
ありがとうー
バンザーイと両手をあげて元気な姿を見せてくれました

 

お話しをしたり
ご飯を食べたり
歩いたり
ご自分で何でもしていた方が
歩かなくなって
ご飯を食べなくなり
お話しをしなくなっていく

 

そういう変化は、辛いというより、何とも言えない淋しさを感じることがあります

 

この頃、ベットにいる時間が増えた大正生まれの方もいます
挨拶をして、声を出してもらう体力気力を使わせてしまうことも躊躇しながら、お顔を見に行くと
「おはよう」って、不意打ちに声をかけてもらった
傍にいたスタッフも、急に挨拶する声を聞いたから、驚いて笑っていた

 

声が出なくても、目を合わせて、にこーっと笑顔をみせてもらうこともある

 

手を握るとき、ギューッと握り返して力強さをみせてくれる

 

大丈夫だよ
ここにいるよと教えてもらっているようです

 

お年寄りが変化していくことは、自然なことと教えてもらっている
お寿司を頬張る106歳の方もいれば、そうじゃない方もいる
変わっていくけれど、ひとつの命にかわらない

 

お年寄りから、たくさんの優しさを教えてもらっています

お年寄りの手のひら

数年前、転んで骨折で入院していた、富山生まれのお年寄りがいます
しばらくは脚を痛がっていたけれど、90代半ばを過ぎ、この頃、元気になりました

 

挨拶に行くと、日に日に顔見知りになり、はじめは硬かった表情が、今は、笑顔で迎え入れてくれる

 

たまに挨拶だけして通り過ぎようとする時、そっと手のひらを出してくれるから、握手をする

 

握手をすると、いつも、指先が冷たくて色が良くない
血行不良なのだ

 

そんな手をみてしまうと、温めてあげなくちゃと思う

 

しばらく、お話しをしながら、手を温めていると、目をまん丸くして、温かいやぁ、ありがとうございますと、やさしい声が聞こえてくる

 

その言葉と笑顔に、わたしが温かい気持ちになって癒やされている

 

こちらのお年寄りにとって、わたしは誰なんだろうなぁ
ご近所さん?親戚?友達?
こんなに笑顔になって、お話しが止まらなくなる

 

こうして、こうして、こうやったらええと思うとか
遅かったねぇとか
ご飯食べて行きなさいとか
畑の心配をしたり
いろいろ話してくれる
きっと、私の登場人物設定は、コロコロ変わっている

 

認知症のこの方、嫌なことは嫌だと怒る
楽しくなると、あははと笑う
目が合うと優しくほほ笑む
とても素敵なお年寄りです

 

穏やかな変わらない毎日、そういう日々の大切さに、やっと気付くことが出来た

 

だからこそ、日々、身体と心を整え、楽しみながら生活していきたい

お年寄りと喫茶店

職場の老人ホームは、ひと月にいちど、喫茶の日があります

市内のボランティアの方達と、パン屋さんが参加してくださり、その日は、1日にぎやかになります

喫茶の日を、毎月楽しみにしているお年寄りも多いです

しかしながら、多くの認知症のある方達は、忘れています
その日、その場、その時を楽しんでくださいます

今日は喫茶の日ですよ
美味しいコーヒーや甘酒を飲みに行きましょうと、お誘いすると、たいがいの方は、何のことやら、とりあえず行ってみましょうとなります

中には、お誘いが難しいお年寄りもいます

わからないから、行きたくないとか、ここにいるのがいいと言って、かえって不機嫌にさせてしまうこともあります

でも、せっかくだから、と言うよりは、一緒に楽しみたいから、何とか、かんとかお誘いします

今月お誘いしたお年寄りも、お誘いするのが、難しくて、あまり参加されていない方でした

以前、いちど車椅子を押して参加してみたけれど、喫茶店のにぎやかな様子に驚いて、不安そうにさせてしまい、直ぐに元の場所へ帰りました

それから、何日、何ヶ月かの間、信頼関係をつくろうと思いました
ちょくちょく、世間話をしにいきました
覚えてもらえたなぁと言う実感が出て来ていました
今月は良いかもしれないと思って、お出掛けしましょうと尋ねると、嫌がる感じはありませんでした
車椅子を押して、一緒に喫茶店へ行ってみました

前とは違って、穏やかなお顔で、いろいろお話しをしてくれました
窓の外を指さして、山かえ?と言ったり
隣り合わせた、お年寄りへも挨拶したり、良い時間を過ごしました

目を合わせてお話しすると、いつもはスッと目をそらされてしまうけれど、喫茶店では、じっとそのまま、お話しをしてくださいました

97歳になられる方です
今は認知症の診断がありますが、昔は、とても働き者なお母さんだったと聞きます

あなたも、背筋をしゃんとして生きなさいよ、と言われている気がして、お年寄りとの会話が、私は励みになります

暑くなったり、肌寒かったり、気温差が気になる日々ですが、背筋をしゃんとして、体調よく生活したいものです