数年前、転んで骨折で入院していた、富山生まれのお年寄りがいます
しばらくは脚を痛がっていたけれど、90代半ばを過ぎ、この頃、元気になりました

 

挨拶に行くと、日に日に顔見知りになり、はじめは硬かった表情が、今は、笑顔で迎え入れてくれる

 

たまに挨拶だけして通り過ぎようとする時、そっと手のひらを出してくれるから、握手をする

 

握手をすると、いつも、指先が冷たくて色が良くない
血行不良なのだ

 

そんな手をみてしまうと、温めてあげなくちゃと思う

 

しばらく、お話しをしながら、手を温めていると、目をまん丸くして、温かいやぁ、ありがとうございますと、やさしい声が聞こえてくる

 

その言葉と笑顔に、わたしが温かい気持ちになって癒やされている

 

こちらのお年寄りにとって、わたしは誰なんだろうなぁ
ご近所さん?親戚?友達?
こんなに笑顔になって、お話しが止まらなくなる

 

こうして、こうして、こうやったらええと思うとか
遅かったねぇとか
ご飯食べて行きなさいとか
畑の心配をしたり
いろいろ話してくれる
きっと、私の登場人物設定は、コロコロ変わっている

 

認知症のこの方、嫌なことは嫌だと怒る
楽しくなると、あははと笑う
目が合うと優しくほほ笑む
とても素敵なお年寄りです

 

穏やかな変わらない毎日、そういう日々の大切さに、やっと気付くことが出来た

 

だからこそ、日々、身体と心を整え、楽しみながら生活していきたい