私たちの身体は「食べて吸収された物」から作られている
アトピーの方に最適な食事ってどんな食事だと思いますか?
私は、アトピーであっても、アトピーでなくても、体にとって不自然な食事というのが問題だと思っています。
現代の食事は便利になり過ぎました。
どこにでもコンビニがあり、食べたい時に工場製品がお腹を満たしてくれます。
それらは防腐剤や添加物まみれで、栄養は期待できません。
私たちの身体は、「食べて吸収した物」から作られています。
栄養のある物を食べていかなければ、アトピーという病気は改善していきません。
個人差があることが前提になりますが、アトピー改善のために食事を変えたいとお考えの方にこの2つをお伝えします。
【2】アトピー改善のために摂ってほしくない食事 … × アトピーの炎症を招きやすい食事
それでは順番にお伝えしていきます。
記:アトピーくらぶ れのあ代表・笛木紀子(ふえきのりこ)
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1.アトピー改善のために摂ってほしい食事
【腸と栄養バランスを考慮した食事】
まずは、アトピー改善のために摂ってほしい食事をお伝えします。
アトピーの方は免疫のアンバランスが起きているため、まずは腸内環境を整えていくことが大切になります。
これに関しては、下記のページで伝えているのでご覧ください。
「33年間アトピーだけを追求。改善に必要な5つのこと」
主食を見直そう
腸の健康を考えた時にまず食べた方が良い食事として、発酵食品(味噌・納豆・ぬか漬け・かつお節など)をおすすめします。納豆は合わない方がいらっしゃいます。また、塩こうじはおすすめしていません。
野菜の食物繊維も大切です。
主食の概念は日本人が特に持つものですが、賛否両論です。
一部では玄米が賛美され、一部では玄米は消化や栄養素の吸収を妨げると言われています。
アトピーくらぶれのあでは、長年の経験から、まず半年間の玄米食をおすすめします。
週の半分を玄米食、半分を胚芽米や分づき米に雑穀米を混ぜて食べられることをおすすめします。
その方にもよりますが、半年~1年経ちましたら、少しずつ玄米を減らしていきます。
ただし、リーキーガット症候群(LGS)や胃腸に激しい炎症がある方や小さなお子様は、玄米は消化が悪いため、はじめから胚芽米や分付米に雑穀米を入れて栄養を摂取するように心がけましょう。
玄米を炊く時の注意ですが、玄米には「フィチン酸」があり、ミネラルを体外に排泄させる働き(キレート作用)があるため、玄米を発芽させてから食べましょう。発芽させた時にできるフィターゼという酵素がフィチン酸を分解してくれます。
そのため、玄米は一晩浸水させてから炊きます。
玄米を洗う時は、ステンレスのボールに入れて泡だて器やスリコギで、玄米の硬い殻を壊すように洗って下さい。
また、白米やパンなどの精製された炭水化物は血糖値の急激な上昇を招きます。
それは身体への負担となるため、たまにごちそうとしていただきましょう。
× 精製された穀物: 白米・パン・パスタ・ラーメン・うどん
○ 未精製の穀物 : 玄米・雑穀
アトピー改善のために良い食事法のポイント
● 発酵食品を積極的に食べる(醤油・味噌・糠漬け・かつお節・西京漬けなど)
● 旬の野菜を選ぶ(無農薬)
● 食物繊維が豊富なものを食べる(豆類・きのこ・海藻類・ネバネバ食品)
● 天日に干した塩を選ぶ(煮ていない製法)
● 調味料は国産を選ぶ(味噌・醤油)
● オメガ3の油を摂る(青魚・亜麻仁油・ヘンプシードオイル)
● お肉よりもお魚を選ぶ(お肉なら鶏肉を。たまに牛肉。豚肉はゆでて油抜きした物をごくたまに。 / お魚は焼き魚より煮魚)
● 精製炭水化物は控える(白米・パン・白砂糖)
● グルテン(小麦粉)を避ける
●重金属を排泄させるために臭い食品を食べる(ニンニク・にら・たまねぎ)
改善が進んできたら、もっと自由にお食事が出来るようになります。
食事は食べて、分解して、吸収されてはじめて栄養になります。
よく噛んで、消化酵素が充分働ける状態にしましょう。
理想的な便の状態とは?
消化が十分に行われ、腸の状態がよくなってくると「便」の様子が変わってきます。
便は身体からの「お便り」です。
理想的な便とは・・↓↓
● 一日2回出る
● 力まずストンと出る
● トイレットぺーパーが必要ないほどきれい
● 濃い黄色
みなさんの便はいかがですか?
動物性の食品を摂取しすぎていたり、水分が多いと、下痢や臭い便になります。
繊維不足や運動不足だと、便秘しやすくなります。
お食事をしっかり噛んでいただいていると、理想便に近づいてきます。
食事の摂り方の目安にしてください。
2.アトピー改善のために摂ってほしくない食事
【アトピーの炎症を招きやすい食事】
今度は、アトピー改善のために摂ってほしくない食事をお伝えします。
× 避けた方がよい食事
× 食品添加物(保存料、着色料、香料)
レトルト食品、冷凍食品、コンビニ弁当、スーパーの惣菜、お菓子、カップラーメンなど。
× 人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース)
炭酸ジュース、清涼飲料水、お菓子、ガムなど。
× 遺伝子組換え食品があるもの
大豆、とうもろこし、なたね、じゃがいも、綿実、てん菜など。
豆腐、納豆、味噌、きな粉などには、遺伝子組換えの表示義務がありますので注意してみましょう。
× お酒・タバコ
ビール、日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキーなど。
× トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング・ファットスプレット)
ケーキ(生クリーム、スポンジ)、ドーナツ、クッキー、スナック菓子、菓子パン、ポテトフライ、揚げ物など。
△ 出来るだけ避けた方がよい食事
△ サラダ油
キャノーラ油、紅花油、コーン油、ゴマ油、サラダ油、マヨネーズなど。
→ これらの油は、体内で炎症を招きやすい種類です。
△ 乳製品
牛乳、アイスクリーム、ヨーグルト、チーズなど。
→ 牛に含まれるホルモン剤や抗生剤の影響、カゼインによる腸への影響。
△ 小麦粉
パン、パスタ、ラーメン、うどん、ピザなど。
→ 小麦粉に含まれるグルテンによる腸への影響。
上記を避けた方がよい理由
これらを避けた方がよい理由は、細胞の働きを悪くして身体の機能低下を招きやすい要素があるからです。
炎症を招きやすいもの、活性酸素を発生しやすいもの、栄養素の過不足を招きやすいものを列挙しました。
例えば、マーガリンやショートニングは、トランス脂肪酸という油の種類です。
これの何が悪いのでしょうか?
トランス脂肪酸とは油の一種類であり、分子構造がトランス型になっている油です。
トランス脂肪酸は動脈硬化を招きやすかったり、全身炎症を招いたりする性質があります。
また細胞膜は脂質でできているのですが、トランス脂肪酸のような柔軟性の無い材料で細胞膜が作られると細胞の働きが低下することになります。
2017年4月には、東北大学の発表により「トランス脂肪酸が細胞死を促進すること」も解明しました。
細胞死が促進すれば、臓器や組織の働きが悪くなり、身体にアンバランスが生じてしまいます。
このようにトランス脂肪酸は避けた方がよい食事として世界的に知られていますので、アメリカ食品医薬品局(FDA)では「一般的に安全とは認められない」と結論付け、2018年6月18日から規制を開始します。
(日本はその規制はありません。怖いですね。。)
日頃から、これらの食事を行っている場合、まず減らしていきましょう。
一定期間(最低2週間)でも完全にゼロにしてみると、それらの害を実感できるかもしれません。
少しずつ減らすというのが一番実感しにくいものですので、やめる時は徹底して取組みましょう。
参照:
トランス脂肪酸による疾患発症機序の一端を解明
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170417_02web.pdf
トランス脂肪酸による動脈硬化性疾患の発生機序の解明と健康影響評価手法の確立
http://www.fsc.go.jp/senmon/gijyutu/gijyutu25/2_1009_hirata_seika.pdf
アトピーくらぶ れのあ 代表 笛木紀子(ふえきのりこ)
<出版物>
●アトピーっ子の安心ごはん
●自分の力でアトピーが消えた!
●アトピーを脱いで本当の自分に出逢う
株式会社レノアコーポレーション
東京都町田市高ヶ坂1-1-22
電話:042-726-1107
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