摂ると良い食事・避けるべき食事とは?【アトピー改善ノウハウ】
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「アトピーは病気ではなく、排泄の1つ」(アトピー改善のための大切な考え方)
私たちの身体は「食べて吸収された物」から作られている
アトピーの方に良い食事ってどんな食事だと思いますか?
アトピーでも、アトピーでなくても、身体にとって不自然な食事というのが問題です。
現代の食事は便利になり過ぎました。
どこにでもコンビニがあり、食べたい時に工場製品がお腹を満たしてくれます。
それらは防腐剤や添加物まみれで、栄養は期待できません。
私たちの身体は、「食べて吸収した物」から作られています。
栄養のある物を食べていかなければ、アトピーという病気は改善していきません。
個人差があることが前提になりますが、アトピー改善のために食事を変えたいとお考えの方にこの2つをお伝えします。
【2】アトピー改善のために避けるべき食事・・・ × アトピーの炎症を招きやすい食事
それでは順番にお伝えしていきます。
記:アトピーくらぶ れのあ 代表 笛木紀子(ふえきのりこ)
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1.アトピー改善のために摂ると良い食事とは?
【腸と栄養バランスを考慮した食事】
まずは、アトピー改善のために摂ると良い食事をお伝えします。
アトピー性皮膚炎は、慢性的な免疫疾患です。
アトピーの方は免疫のアンバランスが起きているため、まずは腸内環境を整えていくことが大切になります。
糖質カットのすすめ
主食の概念は賛否両論があります。
一部では玄米が賛美され、一部では玄米は消化や栄養素の吸収を妨げると言われています。
どちらが正しいとは、一概に言えないようです。
来店された方には検査をして判断するシステムを用いています。
血糖が低いと身体はまた甘い物を欲し、また糖質を摂取しなくてはいられなくなるという悪循環に陥ります。
アトピーの方にはありがちな状態です。
また、身体は血糖値を上げるために、コルチゾール(ステロイドホルモン)を副腎から分泌し、血糖値を安定させようとします。
アトピーさんは薬剤により副腎が弱っている方が多いのに、さらに血糖値のコントロールが上手くいかない状況を作ってしまいます。
ですので、アトピー改善中はある程度の期間、糖質カットをされることをおすすめいたします。
次に、糖質カット後の主食の摂り方をお伝えします。
玄米の食べ方(主食の摂り方)
主食は、玄米(分づき米)や胚芽米に、雑穀米を混ぜて食べることをおすすめします。
玄米は「種」のため、殻があり硬いです。
洗う時は、ステンレスのボールに入れて泡だて器やスリコギで、玄米の硬い殻を壊すように洗ってください。
また、玄米は「フィチン酸」を含み、体外にミネラルを排泄させる働き(キレート作用)があるため、玄米を発芽させてから食べましょう。発芽させた時にできるフィターゼという酵素がフィチン酸を分解してくれます。
玄米を炊く時の発芽ポイント
- 泡だて器やスリコギで、玄米の殻を傷つけながら丁寧に洗う。
- 洗った玄米をボウル(タッパーも可)に入れて、水か35度くらいのぬるま湯に浸ける。(※ぬるま湯の方が早く発芽する)
- そのまま一晩以上浸水させる。(夏なら1日~2日(冷蔵庫)、冬なら2日~3日(常温)置く)
- 土鍋や炊飯器の玄米モードで炊く。
玄米の消化について
アトピーの方は腸の弱い方が多いため、れのあではエステックという測定器を用いて、
お客様一人一人の腸内等の状態を確認し、よりその方に合った食べ方をご提案しております。
●玄米を、どの程度の精米度合い(分づき度合い)にしたらよいか?
●どのくらいの硬さで炊いたらよいか?
など、気になる方は一度検査をおすすめいたします。
また、白米やパンなどの精製された炭水化物は血糖値の急激な上昇を招きます。
それは身体への負担となるため、たまにごちそうとしていただきましょう。
× 精製された穀物: 白米・パン・パスタ・ラーメン・うどん
○ 未精製の穀物 : 玄米・雑穀
【参考】三白の害について
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アトピー改善に役立つ食事メソッド
腸の健康を考えた時にまず食べた方が良い食事として、発酵食品(味噌・納豆・ぬか漬け・かつお節など)をおすすめします。納豆は合わない方がいらっしゃいます。また、塩こうじはおすすめしていません。
野菜の食物繊維も大切です。
● 出し汁の入った味噌汁を毎日飲む(特にかつお節と干し椎茸)
● 発酵食品を積極的に食べる(醤油・味噌・糠漬け・かつお節・西京漬けなど)
● 旬の野菜を選ぶ(無農薬・生の野菜がおすすめ))
● 食物繊維が豊富なものを食べる(豆類・きのこ・海藻類・ネバネバ食品)
● 天日に干した塩を選ぶ(煮ていない製法)
● 調味料は昔ながらの製法で作られた国産品を選ぶ(味噌・醤油)
● オメガ3の油を摂る(青魚・亜麻仁油・ヘンプシードオイル)
● お肉よりもお魚を選ぶ(お肉なら鶏肉を。たまに牛肉。豚肉はゆでて油抜きした物をごくたまに。 / お魚は焼き魚より煮魚)
● 重金属を排泄させるために臭い食品を食べる(ニンニク・にら・たまねぎ)
改善が進んできたら、もっと自由にお食事が出来るようになります。
食事は食べて、分解して、吸収されてはじめて栄養になります。
よく噛んで、消化酵素が充分働ける状態にしましょう。
【参考】良い調味料はサプリメント
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【参考】腸に優しい発酵食品の選び方
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2.アトピー改善のために摂避けるべき食事とは?
【アトピーの炎症を招きやすい食事】
今度は、アトピー改善のために摂ってほしくない食事をお伝えします。
以下に挙げた食品は、細胞の働きを悪くして身体の機能低下を招きやすい要素があります。
そして、アトピーの辛い状態である「炎症」を招きやすいものであり、活性酸素を発生して細胞を傷つけ酸化(老化)を早めるものでもあります。精製された食品のため、栄養素の過不足を招く原因にもなります。
× 避けた方がよい食品
× 白砂糖
甘い物全般。
→少しでも体に優しい甘味に置き換えるようにしましょう。(例.黒糖、てんさい糖、さつまいも、かぼちゃなど)
× 人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース)
炭酸ジュース、清涼飲料水、お菓子、ガムなど。
× 食品添加物(保存料、着色料、香料)
冷凍食品、コンビニ弁当、スーパーの惣菜、お菓子、カップラーメンなど。
→保存料などは腸の細菌(善玉菌を含む)を減らす原因になります。
→アルミ缶に入った飲料やレトルトパウチされたものは保存の容器からアルミニウムが溶けだし、体内に蓄積する原因となります。
× 小麦粉
パン、パスタ、ラーメン、うどん、ピザなど。
→ 小麦粉に含まれるグルテンによる腸への影響があります。
× 乳製品
牛乳、アイスクリーム、ヨーグルト、チーズなど。
→ 牛に含まれるホルモン剤や抗生剤の影響、カゼインによる腸への影響があります。
× 遺伝子組換え食品があるもの
大豆、とうもろこし、なたね、じゃがいも、綿実、てん菜など。
豆腐、納豆、味噌、きな粉などには、遺伝子組換えの表示義務がありますので注意してみましょう。
× トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング・ファットスプレット)
ケーキ(生クリーム、スポンジ)、ドーナツ、クッキー、スナック菓子、菓子パン、ポテトフライ、揚げ物など。
× お酒・タバコ
ビール、日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキーなど。
△ 出来るだけ避けた方がよい食品
△ サラダ油
キャノーラ油、紅花油、コーン油、ゴマ油、サラダ油、マヨネーズ、ゴマ油(少量にしておく)など。
→ これらの油は、体内で炎症を招きやすい種類です。
△ 精製された食品
白米・パン・白砂糖・化学塩など。
日頃から、購入の際は食品の成分表を見るクセをつけましょう。
【参考】乳製品をおすすめしない2つの理由
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【参考】摂りたい油・避けたい油について
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トランス脂肪酸の害とは?
例えば、マーガリンやショートニングは、トランス脂肪酸という油の種類です。
これの何が悪いのでしょうか?
トランス脂肪酸とは油の一種類であり、分子構造がトランス型になっている油です。
トランス脂肪酸は動脈硬化を招きやすかったり、全身炎症を招いたりする性質があります。
また細胞膜は脂質でできているのですが、トランス脂肪酸のような柔軟性の無い材料で細胞膜が作られると、細胞の働きが低下することになります。
2017年4月には、東北大学の発表により「トランス脂肪酸が細胞死を促進すること」も解明しました。
細胞死が促進すれば、臓器や組織の働きが悪くなり、身体にアンバランスが生じてしまいます。
このようにトランス脂肪酸は避けた方がよい食事として世界的に知られていますので、アメリカ食品医薬品局(FDA)では「一般的に安全とは認められない」と結論付け、2018年6月18日から規制を開始します。
(日本はその規制はありません。怖いですね。。)
参照:
トランス脂肪酸による疾患発症機序の一端を解明
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170417_02web.pdfトランス脂肪酸による動脈硬化性疾患の発生機序の解明と健康影響評価手法の確立
http://www.fsc.go.jp/senmon/gijyutu/gijyutu25/2_1009_hirata_seika.pdf
日頃から、これらの食事を摂っている場合は、まず減らす努力をしてみましょう。
一定期間(最低2週間)でも完全にゼロにしてみると、それらの害を実感できるかもしれません。
少しずつ減らすというのが一番実感しにくいものですので、やめる時は徹底して取組みましょう。
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